近松研究所  第2回 たてばんこ講座 
            今!を表現する
        演劇作りの ヒ ・ ミ ・ ツ
                                                                                     −高校演劇の現場から−

 

 ご存じでしょうか? いま静かなブームを呼んでいるのが高校演劇。毎年2500校、約4万人の高校生が自己表現のための演劇づくりに参加。各ブロックの大会を経て、全国大会、東京・国立劇場へとその成果を競っています。なかでも阪神間の高校はハイ・レベルを誇り、つねに高校演劇界をリードしてきました。
 今回は、大阪、西宮、神戸から、それぞれの高校で生徒たちとともに、ユニーク、魅力舞台を立ち上げてこられた3人の先生方に、舞台のビデオも交えながら、その創造の喜び、秘密をお話しいただきます。これから演劇の創造、あるいは鑑賞を志す高校生や大学生など、新しい生き方を求める若者の必見!講座です。
 

             山本    篤 氏   金蘭会高等学校演劇部顧問  劇団金蘭座主宰
             金延  重光 氏  甲南女子高等学校演劇部顧問  劇団傲漫主宰
             小原    洋 氏   兵庫県立西宮南高等学校演劇部顧問
 
 
 
主催・問合せ先
園田学園女子大学 近松研究所
〒661?8520 尼崎市南塚口町7-29-1
Tel 06-6429-9928 Fax 06-6429-9922
E-mail chikamatsu@sonoda-u.ac.jp
http://www.sonoda-u.ac.jp

 

2000年10月14日(土) 13時30分開場 14時開演
園田学園女子大学 AVホール (会場変更!)
入場無料 自由席。車でのご来場はご遠慮ください。
 


 
 

comment from Mr.山本篤  :演劇とは、関係性の中で、ささやかなほどに深く、
         “今”を呼吸する営為だと、僕はずっと思いながら、
       無様なほどの愚かな執拗さで、模索と挑戦を続けています。
 
山 本  篤 先生のヒ・ミ・ツ毎年、高校生のために書き下ろしてきた創作が「MIYOKOMY LOVE」、「青よ 生きる闇の彼方よ」等々13本。一方1997年、卒業生のために「金蘭座」を旗揚げ、その公演のための創作が、最新作「振り向けば蛍 未来へ」(2000. 8)をはじめ、すでに5本。その上さらに、唐十郎に野田秀樹、竹内統一郎に北村想、渡辺えり子に市堂令、内藤裕敬、西田シャトナー……名だたる小劇場実験劇を“金蘭流演出”によって上演してきたのが、ざっと数えて21本。疾走15年、ひたすら演劇に賭けるこの情熱とエネルギーは一体どこから?なかでも清水邦夫作品の演出数は、群を抜いてナント6本。ストレートな心情と抒情溢れる山本先生の作風、原点はひょっとして?その「模索と挑戦」のヒ・ミ・ツが聞きたい――。

★次回公演予定: 2000年10月8日文化祭公演、11月大阪府大会にむけて準備中。金蘭座は1月のアトリエ公演へと始動。
 
 
 

comment from Mr.金延重光:高校生は、10月下旬から始まるコンクール(神戸支部)に
      むけて練習中。劇団傲漫は、次回公演(2001.2)のキャスティングを決めかけ 
      ているところで、さあ、たいへん、いつもいつもキャスティングは難しい……。

金延重光先生のヒ・ミ・ツ 大阪春の演劇まつり10周年記念青少年戯曲賞(1986)、大阪新劇フェスティバル作品奨励賞(1987 関西芸術座上演)。高校演劇は全国大会へ3回出場、うち優秀賞受賞2回。1986年、兵庫県立芦屋高等学校卒業生と「劇団傲漫」を結成してアマチュア演劇国際大会金賞受賞。英国アマチュア演劇連盟の招聘によってロンドン公演(1994)……輝かしい受賞歴は数え切れない。1992年、兵庫県アマチュア演劇協会を設立。芦屋ルナ・ホールで毎年「ノンプロフィット演劇祭」を開催して、高校演劇と小劇場演劇の交流、活性化を目指すなど、社会的活動にも目を見張る。が、それより驚くのは、その詩情あふれる舞台の美しさ。重光先生の手にかかると芦屋高校の生徒も甲南女子高の生徒も「傲漫」の女優も、みるみる優雅な魅力に一変するのはなーぜ? 座付き作者とみせかけて演劇手法の実験を忘れぬ、そのヒ・ミ・ツが聞きたい――。

★次回公演予定:劇団傲慢 2001年2月23-24日「わっと・わんだふる・わーるど〜哀しきかなおもちゃ箱」芦屋ルナ・ホール(大)
 
 
 

comment from Mr.小原 洋:なんかネタください。

小原 洋 先生の ヒ・ミ・ツ  県立宝塚高校・演劇部顧問だったときのペンネームは、浅野悠。現在、西宮南高校でのペンネームは、浅倉南。といえば、ええっアノ、緑のカビをロッカーから部室へ、舞台いっぱいはびこらせたり(「日本民俗学原論」)、♪オラハ、シンジマッタダーの頓狂な歌とともに、トイレの真下で粘土をグチャグチャこねさせたり(「アンダー・グラウンド」)、可笑しくって哀しい発想飛び作品たちの作者?!と、びっくりされるかも。「失われた時を求めて」(県創作脚本賞1985)、「飛ぶ教室」(近畿創作脚本賞1986)、「いいものはローソンから」(全国大会出場・近畿創作脚本賞1991)などなど、生徒一人ひとりの個性を生き生きと生かしながら、時代への想いがソクソクと伝わってくる、その舞台づくりのヒ・ミ・ツが聞きたい――。

★次回公演予定: 2000年11月 阪神大会(ピッコロシアター)にむけて新作準備の真っ最中!! 題名未定(9月16日現在)


棒

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