来たる7月30日(日)のたてばんこ講座では、「南条好輝の近松二十四番勝負」より、「心中天の網島」を上演いたします。
「南条好輝の近松二十四番勝負」は、関西を中心に活躍される俳優・南条好輝さんが、女優・三島ゆり子さんを相手役に迎えて、近松門左衛門の世話物二十四作をすべて朗読しようという試みです。2004年7月から大阪千日前のトリイホールで年に3作のペースで上演されており、現在、8作の上演が終わっています。
毎回、近松の原作に忠実に、しかも、現代の大阪ことばに直した脚本を作り、わかりやすく、またドラマチックに作品を仕上げ、南条さんが語りと男性役を、三島さんが女性役をそれぞれ演じ、観客の心に染み入るように語りかけます。
今回、上演された8作のなかから、好評を博し、近松の最高傑作とも言われる「心中天の網島」をえらび、じっくりとお聞きいただきます。有名な心中物ですが、ていねいに現代の大阪ことばに置き換え、それでいて原作の雰囲気を十分に残す構成になっています。文楽や歌舞伎に親しんでいる方はもちろん、近松は初めて、という中学生や高校生、大学生の方々にも、理解しやすく、近松入門には最適の公演ではないかと考えております(上演時間は1時間20分)。
どうぞ皆様、7月30日には園田学園女子大学におはこびいただき、いっとき暑さを忘れ、近松の世界に陶酔していただきますように。
皆様のご来場を、心よりお待ち申し上げております。 |