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近松の近代受容 一斑

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展示目録

No.9 武蔵屋本 傾城反魂香ほか
   (明治14〜29年刊 丸善書店・武蔵屋叢書閣) 
  *近松作品翻刻の最初期のもの。
    再版に次ぐ再版が行われ明治25年には合本を『近松世話浄瑠璃』として売出す     など、人気を博した。
研究所蔵
(松井静夫文庫)
No.10 文学叢書 女殺油地獄
    有馬太郎編(明治24年刊 文学書院)
 研究所蔵
(松井静夫文庫)
No.11 日本浄瑠璃叢書 近松門左衛門集
    山田美妙評註(明治27年刊 明法堂)
研究所蔵
No.12 袖珍名著文庫 近松浄瑠璃三種・国性爺合戦
    関根正直・饗庭篁村校訂(明治36年刊 冨山房) 
  *『近松浄瑠璃三種』には「鑓の権三重帷子」「心中天の網島」「夕霧阿波鳴渡」を    収める。
研究所蔵
(松井静夫文庫)
No.13 長詩 梅川忠兵衛 冥途の飛脚
    清水橘村作詞(明治39年刊 園屋書店)
  *清水橘村は「序」において、もともと韻文たる「冥途の飛脚」を「普通新体詩の書     式たる、一句切断の法にならひて、自ら作詞と称す。」とし、人口に膾炙した近松    の名文を利用した新体詩普及の志を述べている。
鳥越文蔵氏蔵
No.14 近松妙文集
    小林豊次郎校訂(明治36年刊 文学同志会)
  *近松の妙文百節を抄出。「曾根崎心中」であれば、序・観音廻り・道行を収めると    いう具合である。
鳥越文蔵氏蔵
No.15 浄瑠璃丸本全書 嫗山姥・国性爺合戦・心中天網島
   (明治43年刊 中川玉成堂)
研究所蔵
(松井静夫文庫)
No.16 近松巣林子美辞名句集
    山川均編(大正6年刊 京橋堂)
  *「序」にあるごとく、文豪の美辞名句をどこでも手軽に楽しむためのもの。近松の名句を「景・姿・情・恋・言・雑」に分けて編む。
鳥越文蔵氏蔵
No.17 傾城仏の原 −戯曲と情話−
    本山荻舟著(大正12年刊 報知新聞社出版部)
  *近松の歌舞伎狂言「傾城仏の原」を、劇作家本山荻舟が大筋と趣を尊重して二    幕に作り直した戯曲。他に戯曲・情話・小品13作を収める。
鳥越文蔵氏蔵
No.18 近松傑作艶物集
    文芸研究会編(昭和3年刊 榎本書店)        
  *夢路風の装丁の艶物集。「曾根崎心中」「心中天の網島」「今宮の心中」
    「生玉心中」「冥途の飛脚」に近松以外の2作が加わる。
鳥越文蔵氏蔵
No.19 舞台叢書4 夕霧供養
    額田六福著(昭和9年刊 舞台社)          
  *劇作家額田六福が近松の「夕霧阿波鳴渡」をもとに戯曲化した作品(二幕)。
    著者の署名本。
鳥越文蔵氏蔵
No.20 藤井紫影(乙男)色紙(昭和11年)          
  *藤井紫影は『近松全集』全12巻(大正14年〜昭和3年  大阪朝日新聞社)の校     訂者。この色紙は昭和11年秋天理図書館の江戸文学書展の折、杉浦正一郎     博士に贈られたもの。
     「一枚の 日除蓆や 水なふむ 紫影」
棚町知彌氏蔵

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