【A-08-オンデマンド】ひょうごの祭り・行事 "兵庫県教育委員会との連携講座"(オンデマンド配信)

講座名 【A-08-オンデマンド】ひょうごの祭り・行事 "兵庫県教育委員会との連携講座"(オンデマンド配信) ―未来につなぐ無形文化遺産―
概要 ※オンデマンド配信

兵庫県内には多様かつ貴重な文化財/文化遺産があります。兵庫県教育委員会では2017年度から2019年度にかけて、『兵庫県の祭り・行事』調査を実施しました。約4500件の祭りや行事がありましたが、その半数以上が、廃絶、休止、状況が確認できないという結果でした。少子高齢化による地域コミュニティの減衰、新型コロナウイルス感染症による休止など消滅の危機に瀕しているものが増えています。この講座では、兵庫五国の無形文化遺産をとりあげ、その保存と活用を具体的に考えていきます。
①10月4日 「文化財/文化遺産は誰のものか?」(大江)
文化財、世界遺産、日本遺産など伝統的な文化を守り伝える取り組みが各地で行われています。文化財保護法には、文化財は「文化財がわが国の歴史、文化等の正しい理解のため欠くことのできないものであり、且つ、将来の文化の向上発展の基礎をなすものである」と規定されています。また、民俗文化財は「国民の生活の推移の理解のため欠くことのできないもの」です。講座のプロローグとして、無形文化遺産を保存、活用する意義を考えます。
②10月18日 「無形民俗文化財の保護と活用―地域の文化を護り・伝える―」(柏原)
昔の国名で播磨・但馬・淡路に、摂津・丹波などの一部を合わせた県域を持つ兵庫県には、個性豊かな祭り・行事が数多くあり、国・県・市町の文化財になっているものもあります。県内の文化財保護の取組みから、地域社会の結びつきを支えてきた祭り・行事の継承について考えます。
③11月1日 「播磨の一つ物」(大江)
「一つ物」は、祭礼の渡御に当たって盛装した稚児を出すことで、平安時代に淵源があります。多くは顔に化粧をし、額に朱点を加えなどし、頭に戴く冠に長い鳥の羽)が付けてあり、馬または肩車に乗って出ます。曽根天満宮一ツ物神事(兵庫県指定重要無形民俗文化財/高砂市)をはじめ、播磨地方に多く分布する一つ物について考えます。
④11月15日 「風流太鼓踊り」(大江)
「風流踊」は、華やかな、人目を惹く、という「風流(ふりゅう)」の精神を体現し、衣裳や持ちものに趣向をこらして、歌や、笛・太鼓・鉦(かね)などの囃子に合わせて踊る民俗芸能です。2022年には、阿万風流大踊小踊(国指定重要無形民俗文化財/南あわじ市)をはじめとする41件が世界無形文化遺産に認定されました。
⑤11月29日 「瀬戸内の櫂伝馬」 (大江)
大阪天満宮の天神祭り、安芸宮島厳島神社の管弦祭りと並んで瀬戸内三大船祭りといわれる坂越船祭り(国指定重要無形民俗文化財/赤穂市)の記録映像を解説しながら、船祭りの特色について考えます。この祭礼は、北前船寄港地と塩作りの歴史文化の二つの日本遺産でともに構成文化財になっています。
⑥12月13日 「兵庫の翁舞と三番叟」(大江)
「三番叟」は五穀豊穣への祈りをあらわすといわれる伝統芸能で、能楽では、翁の舞に続いて舞う役、あるいはその舞事のことで狂言役者が演じます。歌舞伎や人形浄瑠璃にも取り入れられ、様々な形態で受け継がれてきました。兵庫県下では、車大歳神社の翁舞(国指定重要民俗文化財/神戸市)をはじめ、地域の方々が伝承してきた民俗芸能としての翁舞、三番叟があります。
講師 大江篤(本学学長)
柏原正民 (兵庫県教育委員会)
曜日
時間
予定日時 各講座終了1週間後から年内配信します。
定員 100
受講料 ¥ 6,600 - ☆卒業生価格あり
備考 ※視聴環境を事前にご確認のうえ、お申し込みください。
※通信にかかる費用は各自ご負担ください。