近松の三百年

近松研究所十周年記念論文集
近松研究所十周年記念論文集編集委員会編
和泉書院刊（定価９０００円、５０３頁）
近松研究所の開設十周年記念論文集である。
研究所の顧問・評議員・客員研究員、および研究所スタッフの論考十七編を収める。
近松、近世演劇から近現代まで、最前線の研究成果が示される。
併せて、故時松孝文氏の、近松・角太夫正本などに関する論考七編を収載。

－目次－

・序
・『出世景清』責め場の形成をめぐって―『牛若千人切』作者考に及ぶ―
・浄瑠璃史における貞享二年
・大橋正叔氏「浄瑠璃史における貞享二年」批判
・親と子のドラマ―近松・海音の作をめぐって―
・「国性爺合戦」―小山内薫から野田秀樹まで―　
・「国性爺合戦」の半世紀
・説経「苅萱」諸本解題―万治板以降の展開について―
・段切り試論　
・『難波染八花形』上演年代をめぐって
・新発見の上賀茂溝川家文書について―発見の経緯と上賀茂の溝川家－
・溝川家文書の内容と意義―『大和守日記』との関係を中心に―
・座敷芝居の盛行　……武井協三
・竹田近江少掾清房の竹田芝居―『桑折宗臣日記』の芸能記事を中心に―　
・役者評判記前夜―逐次評への選択―
・西鶴の諸国ばなしと京坂―『永代蔵』と『胸算用』―
・因講の変遷―組織と役割を中心に―
・明治初年大阪義太夫界の基盤瞥見―ある素義コオディネイタの二年半―
・恋慕の浄瑠璃と道化―延宝期加賀掾の作品を中心に―
・『ひぢりめん卯月紅葉』試論―近松浄瑠璃の言葉と物―
・『用明天王職人鑑』と人形の鐘入り
・角太夫節正本の刊行―『阿漕平次』の諸版―
・『冥途の飛脚』演出試考―「時雨」と「笠」の作意―
・角太夫節正本の刊行と京都草子屋の動向
・浄瑠璃中字正本刊行の事情
・跋

……濱田啓介
……信多純一
……大橋正叔
……信多純一
……松崎仁
……西村博子
……内山美樹子
……阪口弘之
……山根為雄
……井上勝志
……初田耕治
……五島邦治
……武井協三
……山田和人
……水田かや乃
……森耕一
……谷昌子
……棚町知彌
……時松孝文
……時松孝文
……時松孝文
……時松孝文
……時松孝文
……時松孝文
……時松孝文
……松平進

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