平成28年度 プロジェクト概要

 尼崎市は、団塊の世代が65歳に達する平成26年(2014 年)には、高齢化率が25.6%、平成37 年(2025 年)においては29.6%という超高齢社会となる。そのような状況の中、日本の高齢者においてはサルコぺニアが問題となっている。それにより、身体能力が低下し、転倒しやすく、骨折すると寝たきりや認知症が悪化する可能性がある。平成25年度より尼崎市に住む高齢者が身体能力を維持し、疾患や生涯をもちながらも健康に暮らすためのオリジナル音楽・運動を考案し実践してきた。合わせて効果の検証もしたところ、その運動の有用性がみとめられたので、それをさらに普及させることにより、尼崎市の高齢者の筋力の向上と健康の保持・増進、本学の学生を含めた地域におけるコミュニティの拡大を図る。中でも継続して実践出来ることと広く尼崎市に普及できるプログラムを考案して実践する。

平成27年度 活動報告

平成26年度 活動のようす

PAPER PLANE運動プロジェクト IN あまがさき ~ふんわりと、そして力強く未来へ~

1.尼崎をもっと元気にしたいという思い  「尼崎をもっと元気にしたい」という熱い思いが一致して、平成25年度より、本学人間健康学部総合健康学科の藤澤政美先生をはじめ、尼崎市の協力を得て、健康増進事業研究会(公益財団法人尼崎市スポーツ振興事業団、社会福祉法人尼崎市社会福祉協議会、公益財団法人尼崎健康医療財団市民健康開発センターハーティ21)、地域活動支援センター「Reverb」のメンバーが集まって、プロジェクトを立ち上げ、何度も話合いを重ねて準備してきました。 このプロジェクトは、大学の教員が、学科の枠を越えてそれぞれの専門性を生かして取り組んでおり、さらに、地域と大学の協同・連携も実現しようとしています。

2.プロジェクト始動へ向けての今までの取り組み  平成25年度は、尼崎市にお住まいの高齢者の方々に「音楽と運動に関する調査」でご協力いただきました。その調査結果をもとに、オリジナルの音楽と運動をつくりました。その音楽は、地域活動支援センター「Reverb」のスタッフによる作詞・作曲・歌・演奏です。そして、運動には筋力運動とリズム運動の2つがあり、そのリズム運動の作成には、地域の高齢者の方々にご協力をいただきました。最初は、音楽も運動も高齢者の方々向けに作成しました。しかし、できあがった作品は、子どもも大人も一緒に楽しめるもので、尼崎がもっと元気になれるのではないかと考えています。

3.プロジェクトの今後について 今後は、尼崎市内の運動施設や集会所等で運動プログラムとして実施いたします。また、サークルやコミュニティ、さまざまなイベントの中でこの音楽と運動を展開していきたいと考えています。お気軽にお問い合わせいただけたら幸いです。 今後も末永く尼崎市の皆様に愛されるプロジェクトにしていきたいと思います。 このプロジェクトに関するご意見・ご感想もお待ちしております。