プロジェクト概要

 前年度の内容を踏まえて、さらに詳細な内容に特化して日本語ボランティア講師、日本語学習者に対して質問調査を実施する。ニーズの分析結果を公開講座「日本語を学ぼう、教えよう」の内容にさらに反映することにより、効率的なボランティア養成を目指す。同時に、市内の外国人従事者を受け入れている介護福祉施設を訪問し、地域日本語教育支援の必要性や問題点について質問調査を実施し、講座内容へのフィードバックを通じて施設と地域日本語教育連携の実践的なモデル作りをする。また、以前から交流がある留学生やESS部の学生らを中心に市国際交流協会行事や公民館日本語教室の調査・授業参加を実施し、地域の人的交流を広げ学生の国際的経験値を高める。最終的には地域日本語教育のリーダー、国際的ボランティア人材を育成することにより、市の多文化間ギャップに関する問題解決に貢献し、シルバー人材の生涯学習及び高齢化に伴う福祉人材不足にも対応する。最終的な事業業績を報告書としてまとめる。

平成26年度 活動のようす

 公開講座「日本語を学ぼう、教えよう」は、日本語を母語としない人にとって、何が難しいのか、という視点から、日本語を見つめなおし、言語的な難しさ(文型、語彙、表現)、文化的、社会的難しさについて基本的な知識を学び、教え方の技術を習得する事を目標とし、開講して6年が経ちました。
 今春、地域志向教育研究に参加させていただき、教授内容をより効率的にするため、市内の日本語教室のボランティアの先生方、学習者の方にアンケート調査をさせていただきました。
 現在の集計結果では、国籍や文化による学び方の違いを困難とする回答が多く、漢字圏と非漢字圏の学習困難度の相違も上がっています。多くの人が困難と感じている点に焦点を絞り、講座内容にフィードバックしていく予定です。また、国際交流や外国の文化に興味を持つ人を学内から募り、お国自慢料理講習会や折り紙教室、クリスマスパーティーなどに参加し地域市民としての国際交流を推進したいと思っています。興味のある方は是非、ご参加ください。

     
尼崎市国際交流協会 日本語講座

平成27年度 活動報告